一般歯科

GENERAL

一般歯科とは

一般歯科は、虫歯の治療などのよく知られている治療を行っていきます。
当院では、検査で口腔状態を把握したのち、患者様のご希望を伺いながらベストな治療プランを一緒に考えていきます。また、治療だけでなく、定期検診や歯のクリーニング、歯磨きの指導などのアフターケアもご提供します。ご不安な点などお気軽にご相談ください。

このような症状はありませんか

  • 食べ物を噛むと歯が痛む
  • 熱いもの・冷たいものが歯にしみる
  • 歯に食べ物がつまりやすい
  • 歯の色が黒くなっている

知っておこう!虫歯になるメカニズム

虫歯の原因菌・ミュータンスが食べカスなどの糖質で作り出す酸によって歯が溶けてしまう事を『脱灰』といいます。これに対し、口腔内が唾液中のカルシウムやリンで歯を修復しようとする力を『再石灰化』といいます。 虫歯とはこの『脱灰』と『再石灰化』のバランスが崩れることで起こります。

つまり、歯垢を放置していたり、糖質をたくさん摂取する生活習慣を送っていたりと、『脱灰』の方が『再石灰化』より多い状況下が虫歯になる原因をつくっているのです。初期段階なら、口腔内環境を整えれば削らずに治すことが出来ます。しかし進行してしまった虫歯では、歯の神経を抜く・抜歯にまで至ってしまう事もあります。そのため、再石灰化がおこりやすい環境をつくるための口腔ケア・早期治療が大切です。

歯周病とは

歯周病とは、虫歯と同じく口腔内の細菌(原因菌)によって引き起こされる感染症です。
進行状況により症状は様々で、歯肉が腫れたり、出血をしたり、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。 ですが、歯周病は予防出来る病気でもあります。歯周病の正しい知識で大切な歯を守っていきましょう!

歯周病セルフチェック

  • ブラッシング時に出血する
  • 起床時に口の中がネバネバする
  • 歯肉がむずがゆくなる、痛くなる
  • 歯が長く見える気がする
  • 歯肉が赤くはれている
  • 歯がぐらぐらと動く
  • 口臭が気になる
  • 固いものが噛みにくくなった

歯周病の原因

歯周病は、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間)にたまった、歯垢に含まれる細菌が原因となって発症します。健康な人の口腔内には、およそ100種以上の細菌が常在しています。そして、定着する細菌の種類は年齢とともに変化していきます。
歯周病の直接の原因は細菌ですが、毎日歯磨きをしていても歯周病が進行してしまうケースがあります。そのため、自覚症状がほどんどなく、本人が気づく頃にはかなり重症になっているケースが多い危険な疾患です。ここでは、歯磨き以外にも注意すべき点をご紹介します。

  • 噛み合わせが悪い

    噛み合わせの悪さは歯への力の負担を変化させます。許容範囲以上の力が歯に加わると歯周病を悪化させやすくなります。

  • 歯ぎしり

    寝ている間の歯ぎしりは、歯に強い力を加え圧迫している状態です。歯と歯の間の境目が緩んで歯周病が進行しやすくなります。

  • 歯並びが悪い

    歯並びが悪いと、どんなに丁寧に歯磨きをしても磨き残しが多くなってしまいます。虫歯と同様、歯周病のリスクが高まります。

  • 喫煙

    タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質は、細菌への抵抗力を弱めてしまいます。

歯周病とバイオフィルム

バイオフィルムとは複数の細菌の集合体です。歯周病はバイオフィルムによる感染症であり、正しいケアを行っていないとお口の中にも形成され、歯周病を引き起こす原因になります。では、バイオフィルムが実際に歯周病の進行とどのような関係があるのか、イラストを使いながら解説していきます。

  1. Step01

    歯と歯ぐきの境目にできる隙間を歯周ポケットと呼びます。ここに細菌が集まりバイオフィルムが形成されると、細菌の構成成分や細菌が放出する酵素により歯ぐきに炎症が起こります。

  2. Step02

    歯周ポケットが形成され、中でバイオフィルムが成長し始めると、細菌を食べる多形核白血球や抗体が、バイオフィルムをやっつけようと自ら酵素を分泌し活発に活動します。しかし、酵素はバイオフィルムのバリアーに阻まれて充分な攻撃ができず、逆に酵素によって歯肉が破壊され、歯肉の炎症がさらに拡大・進行していきます。

  3. Step03

    バイオフィルムが成熟し、ますます巨大化すると、これに対して免疫細胞や抗体が戦闘を続行します。このまま治療をせずに放置しておくと、炎症はますます進行し、歯ぐきを支えている骨も溶け始め、最終的には歯は支えを失って抜け落ちてしまいます。

歯周外科治療(フラップ手術)

歯周病が進行し、歯周ポケットが深くなると、クリーニングや通常の歯石除去などでは対応が困難です。歯周ポケットに歯石などが残っていると、歯肉の炎症が治まらず、歯と歯肉の再付着が困難になります。このような場合に有効なのが、フラップ手術です。
フラップ手術では、歯肉を剥離し、直視下で歯石やプラークを徹底的に除去することで、歯肉と歯の再付着を促進します。手術後は、定期的なメインテナンスが重要です。

体全体に悪い影響を与える歯周病

歯周病を引き起こす細菌は、血流に乗って全身に広がり、様々な疾患の原因となることが明らかになっています。全身の健康を守るためにも、歯周病の予防と早期治療が重要です。

  • 糖尿病

    歯周病になると、血糖値を下げるインスリンの生成が抑えられます。そのため血糖値が上昇し、糖尿病が悪化してしまうのです。逆に、糖尿病があると、免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなります。歯周病と糖尿病は、相互に影響し合うことから、両方の疾患を同時に管理するといった考えが欠かせません。

  • 消化器系疾患

    歯周病菌の中には、ピロリ菌に似た症状を引き起こす種類があります。そのため、体内に入り込むと、胃炎や胃潰瘍などの消化器系疾患を引き起こす可能性が指摘されています。もしも、腹痛や嘔吐、下痢など続いている患者様がいれば、歯周病の可能性を考えてみても良いかもしれません。

  • 呼吸器官系疾患

    高齢者や寝たきりの方は免疫力が低下しており、歯周病菌による肺炎のリスクが高いと言われています。咳などの呼吸器症状によって、歯周病菌が気管に入り込み、肺に感染することで肺炎を引き起こす可能性があるのです。歯周病菌による肺炎は、重症化すると命に関わる危険性もあります。

定期検診を受けましょう

歯周病や虫歯のリスクを減らすためには、クリーニングや検査などの定期的な歯科検診が欠かせません。
お口の中は自分では見えにくい部分があるため、日頃の歯磨きなどのセルフケアに加えて、専門家の観点から口腔内の状態をチェックしてもらうことが重要です。
当院では、患者様お一人おひとりのお口の状態に合わせて、適切な検診間隔をご提案いたします。ぜひ定期検診を習慣化し、健康な口腔環境を維持し続けましょう。

予防治療